2023年12月8日、9日に横浜で第1回日本膝関節学会が行われました。膝関節分野においてはもっとも規模の大きな学会です。
院長をはじめ、当院の先生全員が、当学会において発表を行いました。
院長(1)ランチョンセミナー講演:「明日を描く ”Japan Made“アスピックプレート&OWDTOサポートシステム~誰でも理想の骨切りが再現できるOWDTOデバイス~」
院長が開発した新しい骨切りサポートシステムおよび開発に携わった最近のプレートシステムに関する講演を行いました。
院長(2)Debete Discussion:座長
タイトル「あなたはHTO派?DTO派」
伝統的な術式であるオープンウェッジが高位脛骨骨切り術(OWHTO)とその進化系である脛骨粗面下骨切り術(OWDTO)の術式を比較した徹底討論を行いました。院長はOWDTOの術式の開発者です。
院長(3)膝フォーラムのシンポジウム:座長
タイトル「内側半月板後根損傷の治療」
変形性膝関節症の一要因となる内側半月板後根損傷の治療法を討論しました。
院長(4)一般演題「OWDTO]:座長
院長が開発に携わった術式であるOWDTOのセッションにて、座長を務めました。
秋山クリニック新宮院 院長仲村先生は「関節面傾斜異常が原因と考えられた変形性膝関節症に対する膝周囲骨切り術の成績」とうタイトルで発表を行いました。O脚やX脚の変形がなく、なかなか診断のつかない膝関節の傾き異常に伴う変形性膝関節症に対して行った膝周囲の骨矯正手術(骨切り術)の成績を発表しました。他の手術に比べても良好な成績で、元々のレベルでスポーツや仕事に復帰出来、患者さんの満足度も良好な成績でした。
関節温存センター長小佐野先生は「Monoplane closed wedge大腿骨遠位骨切り術(DFO)の合併症についての検討」というタイトルで発表を行いました。当院で行っている大腿骨骨切り術は、これまでの術式と比べて安全であることを報告しました。これまでの学会で術式などを発表してきており、全国の他の病院でも、取り入れられ始めていることを質疑応答で確認しました。
秋山クリニック 医長嶋津先生は「開大式脛骨粗面下骨切り術におけるフランジ厚の“Safe Zone”に関する検討」というタイトルで発表を行いました。2017年10月から変形性膝関節症に施行した開大式脛骨粗面下骨切り術(OWDTO)210症例を対象に、合併症(フランジ骨折、ヒンジ骨折、骨癒合遅延)を調査し、それらのリスクを最小限するための方法を検討した研究内容を発表しました。
今回嶋津先生は、最優秀講演(MVP)にノミネートされました。惜しくも受賞にはならなかったのですが、出席した多くの先生方の関心を引く発表となりました。




