[院長学会報告] 第6回 日本Knee Osteotomyフォーラム 講演・座長

H29年11月11日 第6回 日本Knee Osteotomyフォーラム 講演・座長

金沢のホテル金沢で行われた第6回日本knee osteotomyフォーラムでデベートの座長とシンポジウムで講演を行ってきました。

座長は、最近話題になっている大腿骨と脛骨の両方を矯正するDouble level osteotomyと、これまでの脛骨のみを矯正するSingle level osteotomyとのデベートでした。どちらがいいかという結論は得られなかったものの、双方のメリット・デメリットに関して議論が盛り上がりました。

最後のシンポジウム(Knee Osteotomyを基軸とした様々な膝関節再建術)では、「一般開業医から見たAround the knee osteotomyのタイミングについて」というタイトルで指定発言をさせて頂きました。当院の外来で調べた5,000症例以上の患者データをもとに、アライメント不良を基盤に発症した早期変形性膝関節症の病態進行に何が関連しているのか?を調査し、病態進行予防としてのAround the knee osteotomyの手術のタイミングについて講演しました。

また、当院の理学療法士の新宮が、「mMPTAと膝関節可動域の関連」というタイトルでポスター発表を行いました。脛骨のみを矯正するSingle level osteotomyにおいて、mMPTA 95度以上となるような過度の矯正は術後の可動域に悪影響を与える、といった内容でした。

今回の日本knee osteotomyフォーラムは過去最高の280人以上の参加者があり、今後のAround the knee osteotomyの発展が期待されます。